「ワーキングホリデーを考えているのだけど、20代っていう大事な時期に仕事を辞めて行くのは怖い。」
こういう人多いかと思います。
確かに、日本でキャリアを築いていくうえで、20代という大事な伸び盛りの時期に仕事を辞めて、海外に飛び立つというのをリスクに感じるのは無理ないです。
しかも、ワーキングホリデーと言っても、海外で出来る仕事はアルバイトですから、キャリアにプラスに働かないと心配する人も多いかと思います。
だから、帰国した後もきちんと転職できるのかどうかという心配もあったりします。
そういう心配もあるので、結局、ワーキングホリデーに行きたくても行けず、後々後悔する人も多いかと思います。
そこで、今回はワーキングホリデーに関するメリットやデメリットを考察してみようかと思います。

この記事でわかること
・ワーホリにおけるメリットとデメリット
・帰国後の転職の心配はしなくていい
・ワーホリは自分を成長できるチャンス
もくじ
メリットとリスク
メリット
語学が上達する
当たり前ですが、日本語ではない国で生活することになるので、必然的にその国の言語を使わないといけなくなります。
そうなると、日常会話から法的文書の読解まで、学校の授業で学んできた英語とは違った生きた英語を学ぶことができます。
もちろん、国によって母国語が違いますので、滞在先の国の母国語が学べるというのは大きなメリットです。
とは言え、フランスとかドイツでもお土産屋さんとかであれば、英語が話せれば、雇ってもらえるという話を聞いたことがあります。
どこの国で働くにしろ、英語は少しくらいは勉強しておいた方がいいですね。
海外の友達ができる
これは、海外に滞在しているからこそだと思います。
今では、ネットを通じて友達を作ることもできますが、相手がヨーロッパやアメリカ出身だとリアルに会うことができないです。
僕も経験したことがあるのですが、リアルに会えないとなると、友達関係も自然消滅するケースが多いです。
しかし、海外で語学学校で一緒に学んだり、バイトしたりした友達との関係はネットで通じ合うより、はるかに深いものとなります。
人によっては、一生モノの友達ができる可能性があります。
日本人の友達もできる
語学学校にしろ、バイト先にしろ、よっぽどこだわらなければ、日本人はいます。
そこで、日本人の友達ができちゃうこともあります。
話してみると、案外、境遇が共通していたりと話が合うことが多く、友達が作りやすかったりします。
僕なんかは、語学学校で隣に座っている人にガンガンナンパ話しかけたものです。
あと、ワーホリに来ている人達は、学生は別として、社会人経験者だと色々なことを経験している人が多くて、話を聞いているだけで見聞が広がったりします。
現地採用で就労ビザが取れる
ワーホリだと原則1年くらいしか滞在できないが(イギリスは2年まで)、現地採用で雇い主にビザのお世話をしてもらえれば、就労ビザを取得して、1年以上滞在することも可能です。
就労ビザの要件は年によって変わっており、僕がカナダに滞在していた2017年~2018年頃は要件が厳しかったです。
そのため、弁護士事務所に行って、弁護士に手続きをしてもらわないとビザを取得するのが困難という状況でした。
その数年前だと、要件がゆるく、飲食店だと、「日本の味を知ってます。」という意味不明な理由でも、まかり通ったりしてました。
2020年11月時点では、カナダだとコロナの影響で永住権の認定がゆるくなっているという話を聞いたことがあります。
就労ビザでも同じことが言えるかもしれません。
カナダで本気で就労ビザ、そして、永住権を狙っているのであれば、コロナ明けがチャンスかもしれません。
帰国してからも海外転職の可能性がある
僕自身がそうなのですが、海外での現地採用という可能性は十分にあります。
ただし、北米とかヨーロッパでの求人は皆無で、主に東南アジアでの採用となります。
僕の場合、今、働いている会社以外にも内定はもらっていたのですが、その企業からはフィリピンへの渡航費及びホテル代も出してもらえました。
話を聞くと、採用担当者が同じくワーホリ経験者で、気が合いそうだからという理由でした。
今、働いている会社でも海外生活が長いことを評価してもらえました。
たとえ、フィリピンであっても、現地で長く生活ができると見込まれてたのも一つの理由です。
案外、海外で生活ができないっていう人は多いから、海外で1年間でも生活をしてきたという経験は大きなアドバンテージになります。
リスク
生活が合わない
いざ期待に胸を膨らませて、現地での生活を始めたものの、色々な理由で生活になじめなかったということもあります。
例えば、コミュニケーション一つとっても、日本人とコミュニケーションをするのとは当然違います。
また、食生活にしても、日本みたいなコンビニは海外にはありません。
売っているものも自分の口に合わないものが多かったりもします。
こういったことから、海外生活を始めてみたものの、現地の生活になじめず、早々に帰国する人を結構見かけました。
生活の危機になる
どれだけ貯金があるかによりますが、アルバイト次第では貧しい生活をしないといけない可能性があります。
僕の場合だと、カナダでは生活に苦労はしませんでしたが、オーストラリアだと生活の危機を体験しました。
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単純に給料が安いバイトを続けていたのと、そもそも雇ってもらえなかったのが原因です。
日本だと、いくらでもバイト先は見つかるのですが、海外だと日本人相手でも雇ってもらえるところには限りがあるというのは、頭の片隅にでも置いておくべきですね。
人種差別を受けて傷つく
カナダ、オーストラリア、イギリスだと白人国家なので、そのため、人種差別を受けたりします。
具体的には、トイレとかで暴言を吐かれたりとかそういったものです。
公共交通機関で乗車を拒否されるとかそういったことはありえないのですが、アジア人を小バカにしたような発言や暴言を受けたりすることがあります。
ただ、人種差別をしてくる人はごく一部で、みんながみんな差別主義というわけではないので、安心してください。
実際、僕は客商売とかで、よく白人ともコミュニケーションを取ってきましたが、差別的な扱いや発言を受けたことはありませんでした。
ワーホリは永遠に保証されていない
年齢制限がある
ワーキングホリデーには年齢制限があります。
国によってまちまちですが、早いところで25歳までで、大体は30歳くらいまでとなっております。
なので、ワーキングホリデービザはいつでも使えるビザというわけではありません。
使える時期に限りがあるので、海外生活に興味があるのであれば、後悔しないようにすべきですね。
終身雇用制度は崩壊しつつある
ニュースとか見ていると、40歳からの早期退職の募集、企業によっては30歳以上から募集しているとところも出てきています。
また、経団連の会長自らが終身雇用制度は終わりみたいなことを言ってます。
となると、大企業に就職していようとも、思い切って辞めて、ワーキングホリデーで海外に飛び立つというのも選択肢に入れるのはアリかと思います。
実際に、知り合いの東大生が超有名広告代理店に内定をもらえていたにも関わらず、5年以内に会社を辞めて、海外にワーキングホリデーに行くと言ってました。
これからは、会社にキャリアを世話してもらうのではなく、自分自身でキャリアを築ていく時代だと思います。
キャリア形成の一つの選択肢として、ワーキングホリデーを視野に入れるのはアリかと思います。
何を経験してきたかが大事
ワーキングホリデーで成功するにしても、失敗するにしても、何を体験してきたかというのが大事だと思います。
それは、英語を勉強したりして、自己研鑽に励みましたとか、そういった内容だけではありません。
日本とは全く違った環境で、何を感じ、どのようにしてうまく生活してきたかと言った日常の体験も含まれます。
外国人だらけで、コミュニケーションが基本的に英語だけという環境で働くだけでも、いい経験だと思います。
異国の地で得てきた体験や経験して、何を感じ、どのように自分の中で変化してきたかを話すことができれば、帰国してからの転職も問題なく成功できます。
