昨日の電話から一転。
親が働きもせず、ただただ親のスネをかじるのを見かねて、泣く泣く働きなさいと言われたので、渋々仕事を探しに重い腰を上げて、街へと赴く。
というのは、嘘であり、フィクションである。
実際のところ、ちゃんと働いているし、親のスネをここぞとばかりばりぼりとかじっている生活なんて言語道断である。
ではなく、シフトの関係でもう一個仕事を見つけやなあかんなぁ、と思ったから、探す決意をしたのである。
今のままだと、必要最低限度の生活しかできない。
文化的な生活はギリギリ保証されているとして、そこから先が全く見えない。
そう、貯蓄である。
次のためにお金を貯めたいと思っているので、こんな少ない労働時間だとどう考えても物足りない。
最低週30時間は働かないと、貯蓄なんて夢のまた夢である。
出稼ぎ労働者みたいな感覚で来たのに、結局稼げないなんて目も開けられない。
そんな思いが頭を駆け巡ったので、仕事を探しに街へと行く。
具体的にはチャイナタウンである。
世界の食は中国にあり。
世界の職は中国にあり。
ということで、チャイナタウンである。
なぜにチャイナタウンかと言うと、単純にジャパレスが多いからである。
実際歩いてみると、いくつか求人を出しているところがあった。
日本のレストランもさることながら、チャイナレストランも求人をバンバン出しているところが多かった。
オール漢字の文章をなんとなく読んでいると、食器洗いとかで募集しているところもちらほらあった。
食器洗いくらいだったら、僕でもできるんじゃね?
ただ、中国語が頻繁に飛び交うところで働くのはどうかと思ったりもする。
そんな中で一つ気になったレストランがあったので、そこに直接履歴書を出しに行った。
そこは、求人票自体は貼っていなかったが、ダメ元で出してみると、普通に受け付けてくれた。
ありがたい話である。
キッチンかホールかと聞かれたが、僕は今やもはやオールマイティーな人材になりつつある。
人手不足の飲食業界を救うと言ったら、明らか過言であるが、どちらも経験があるので、手広くどちらもできると答えた。
あと、働く時間帯であるが、それがすごく難しい。
なんせもう既に働いているからである。
そこと調整しますっていうことを言おうとしたが、どうにも言葉が思い浮かばない。
しかし、手広く構えないと弾かれるのは間違いない。
そこで、月、金、土が空いていると、今週のシフトを元に答え、更に、晩は空いていると答えておいた。
それで、ボスには話を通しておくと言っており、それで問題がなければ面接をしてもらえるとのことである。
ここで決まると良いが、そうもすんなりといかなさそうな気がする。
ちなみに、ここに求人を出した理由はお酒を提供していたから。
実は僕は、シドニーでRSAというお酒を扱うライセンスを取得済みなのである。
それを活かせるのではないかと思い、ここに履歴書を出した。
貴重なRSA所持人材。
手放すと損をしまっせ。