僕は言わずと知れた人見知りである。
人見知り芸人のカテゴリーに入るくらいの人見知りである。
どれくらい人見知りかと言うと、あんまり話したことのない同僚と同じバスに乗るのが気まずいというだけで、遠回りして、いつもより一時間近く遅く帰ってしまうというくらいの人見知りである。
正直、バカやったなぁと思った。
適当に話せばよかったものの、どうして避けてしまったのだろうか。
どちらが面倒臭いと考えれば、今、こうやってバスをひたすら待っている方が遥かに面倒臭い。
はっきり言って時間の無駄。
そして、今、ホームレスから「Fxxk in roll.」とか意味不明な言葉を浴びせられた。
たまに成敗してやろうかと義心を振い起そうと思ったりもするが、ケンカをすると明らかこちらが痛手を負ってしまう危険性があるため、行動には至ってない。
体に傷が付くと言う意味ではない。
臭いがつきそうだから嫌なのである。
こちらのホームレスは日本やカナダ、いや、今まで出会ってきたどのホームレスよりも体臭がヤバイ。
彼らと一戦交えるというのは、ウ◯コと一線を交えるのと同義だと思っている。
だから戦おうにも戦えない。
いくらキセルで乗車しようが、街中で騒ぎ立てようが黙っているしかない。
おい、警察は何をしているのだ⁉︎
白馬に乗って、カッポカッポと歩いてパトロールしている場合なのか。
そんな優雅に乗馬をしているのであれば、目の前にいるアクティブなホームレスを粛清して欲しい。
やばい、目がしぱしぱしてきた。
このままバス停で息絶えてしまうのだろうか。
別に天使が迎えにきたり、川が見えたりはしていないが。
まだまだ死ねそうにない。