「日本でも飲食店とかでバイト経験あるし、海外でも似たようなもんでしょ。」
これは、甘いです。
日本の飲食店でバイトするのと、海外の飲食店でバイトをするのとでは全然違います。
僕の感覚から言えば、外国人は日本人ほど優しくないし、容赦ないです。
ということを、僕が経験した理不尽6選と称して、紹介します。

この記事でわかること
・外国人客は日本人客に比べて優しくない
・海外の飲食店でのバイトの実態
・海外でのバイトを始める前に、心準備ができる
もくじ
涙の理不尽6選

試食要求
これは、オーストラリアのジャパレスで働いていた時のことです。
初見と思われるお客さんが、この料理が何なのか尋ねてきました。
それは、仕方のないことですし、実際にこのジャパレスでは「サーモンロール」を「カリフォルニアロール」と称して提供していたくらいですから。
しかし、問題はそのあと。
あろうことか、このお客さんは「試食させてくれ。」と言ってきたんですね。
常識的に考えてそんなことできるわけがないというのは新人バイトの僕でもわかります。
僕が「できません。」と答えると、「Why not?(なんで?)」の一点張り。しかも、何の悪びれもなく。
結局、料理長に相談して、試食を出すことになった。
客がメニューを勝手に作る
これは、アデレードのとある回転寿司屋で働いていた時のこと。
回転寿司屋とは言え、お客さんがウェイターに直接オーダーをするのはしょっちゅうあること。
ただ、そのオーダーの内容がすごかったんですね。
サーモン巻きににんじん足して。
サーモン巻きにマグロ足して。
サーモンの炙りを刺身で出せないの?
等々。
要は、お客さんが勝手にメニューを作っちゃうんですよね。
そうなると、ウェイター側としてはかなり面倒臭い。
なぜなら、いちいち料理長に作れるかどうかの確認を取らないといけないから。
暇な時間帯であれば別にいいが、忙しい時間になると、キッチン側もピリピリしているので、聞き辛いモードが漂っていました。
でも、そんなことはお構いなしに理不尽オーダーは飛んできました。
店員は超能力者?
これも、回転寿司屋でバイトしていた時のこと。
オーストラリアだと白人の間では、炙りサーモンというのがすごく人気なのです。
そのおかげか、炙りサーモンが欲しいというオーダーは後を絶ちませんでした。
ある日、初見と思われるお客さんが炙りサーモンをオーダーしました。
普通に考えれば、何も言わなかったら、焼き加減はミディアムであるということはわかるようなものです。
しかし、お客さんのテーブルまで持って行ったら、「レアがいい。」といきなり言い出したんですね。
いやいやいや。聞いてませんけど。
お客さんの炙り加減の好みなんて、いっぱしのバイト君である僕が知る由もありません。
こんな感じで、いざ持って行ったものの、イメージと違うという理由で突き返されたケースがたまにありました。
容器はセパレート
またもや、回転寿司屋でのバイトでの話。
海外だと、「ビーガン」や「ベジタリアン」と呼ばれる人々が一定多数います。
平たく言えば、動物性の肉が食べられない、もしくは食べたくない人達です。
で、ある日、電話で「ベジタリアン」と思われるお客さんからオーダーを受けました。
親切に普通の人向けのオーダーとベジタリアン向けのオーダーを分けて、オーダーしてくれました。
そこまでは良かったんですね。
しかし、容器をセパレートしてくれとは言ってくれませんでした。
恐らくは、常連さんで毎回普通の人向けのオーダーとベジタリアン向けのオーダーの容器をセパレートしてくれていたから、言いそびれたのでしょう。
で、実際にセパレートせずに提供すると、怒って、商品を受け取らず帰ってしまいました。
僕の血の気が失せたのは言うまでもありません。
麺が固い
トロントのラーメン屋のキッチンで働いていた時のこと。
僕のラーメン屋さんは、お客さんが麺の固さと太さを選べるようになっていました。
ある日、お客さんから「麺、柔らかめ。」というオーダーを受け取ったので、マニュアル通り茹で時間を倍にした。
しかし、お客さんから全然柔らかくないと文句を言われて、商品を差し戻されてしましました。
結局、更に茹で時間を2分増しで提供したところ、お客さんに食べてもらえました。
次回から茹で時間をより長くするようオーダーするとして、この時ばかりは差し戻さずに食べてもらいたかったです。

なんで、私の分がないのよ?
トロントのラーメン屋でバイトしていた時の話。
僕の働いていたラーメン屋はデザートを提供していました。
このデザートが人気で度々欠品が出るくらいでした。
で、ある日の忙しい時間帯に会計に人が並んでいて、直前のお客さんがテイクアウトでそのデザートを持って帰りました。
そして、次のお客さんがテイクアウトでオーダーした時にはこのデザートは売り切れになったのです。
それに対して、そのお客さんがブチ切れたんですね。
「どうして、前のお客さんの分があって、私の分はないのよ。」とか。
「あなたじゃ話にならない。店長呼んできて。」とか。
このような文句を1時間くらいずっと言い続けたのです。
結局、1時間経って怒りが治まったのか、ようやく帰ってくれました。
しかし、夫婦で来といて、旦那さんが黙りっぱなしだったのがどうにも気に入りませんでした。
お客様は神様も超越した存在なのかと思ってしまいました。
日本人と外国人は全然違う

とにかく要求する
外国人は日本人と違って、とにかく要求しがちです。
自分が食べたいと思うものがあれば、メニューにあろうがなかろうがお構いなしです。
あと、中国人客に多かったのですが、とにかく自分が食べたいと思うものを確保しようという傾向もありました。
だから、回転寿司屋でバイトしていた時に、中国人客は席に着くとすぐに大量にオーダーをするケースが多かったです。
中国人にそのような傾向があるのは、中国の文化的な影響です。
自分の主張を押し通そうとする
店内の忙しさや、土台無理そうな要求でもとにかく押し通そうとする風潮があるのが外国人です。
日本人だと、多少は空気を読んで、言うのは控えようとかいう心理が働くが、外国人だとそういう心理ほとんど働きません。
どんな状況でも、とにかく自分の要求やリクエストは押し通そうとする。
それが、外国人です。
お客様は神様以上?
カナダやオーストラリアだと、ウェイターはお客様のリクエストや要望には応えて当然かのような風潮があるように思います。
日本でも「お客様は神様である 」という風にみなして働くよう言われるかと思います。しかし、外国だと神様という言葉ですら生ぬるいと思うことがしばしばありました。
言い方が悪いですが、日本人よりもはるかにわがままでした。
カナダだと、チップも払っているので、要望やリクエストに応えるのは当然という風潮はわからなくはないです。
しかし、オーストラリアでも同じような半ば横暴な要望やリクエストが多かったのは理解ができませんでした。

少なくとも、帰国後は飲食店の店員さんには以前よりもはるかに優しくなれました。
いかがでしょうか?
同じ接客業でも日本とカナダ、オーストラリアとではずいぶんと勝手が違うということが理解していただけたでしょうか?
お客様の要望に振り回されるのは大変ですが、日本以上にフレンドリーなお客様が多いのも事実です。
だから、悪いことばかりではありません。
いいサービスをすれば、見返りはあるものですし、評価もしてもらえるものです。
今回はカナダ、オーストラリアでの実体験の話をしましたが、他の諸外国でも同様かもしれません。
この実体験がこれからワーホリを始めようとする人の参考になれば、うれしいです。